ぶどう(葡萄)
かながわで出回る時期 | 7月下旬から9月中旬まで |
かながわのぶどう
神奈川県のぶどう産地は戦前から続いている産地ではなく、比較的新しい果樹といえます。戦後荒廃した本件の落葉果樹の復興を目指して、昭和22年に現在の伊勢原市田中地区を中心に約20ヘクタールの栽培が始められたのが、ぶどうの産地化の始めです。
現在の主な産地は、横浜市、川崎市、伊勢原市、秦野市、厚木市、平塚市、相模原市、藤沢市です。県内最古の産地である伊勢原市は、昭和23年神奈川県の「園芸振興5か年計画」がきっかけで神奈川県農業技術センター(旧神奈川県園芸試験場)に技術指導を受け、集団栽培を始めました。
県内で栽培されている品種は、藤沢市の生産者が育成した「藤稔」を中心に、「巨峰」、「安芸クイーン」など多様な品種が栽培されています。最近では、消費者に人気の高い緑色ブドウの「シャインマスカット」の生産量が増えています。
神奈川県のぶどうは糖度、鮮度の高いのが自慢です。また、手に入りにくい赤色大粒ぶどうも生産しています。
ワンポイントアドバイス
室温におくと甘みが減少するので、ポリエチレン袋で包み、冷蔵庫で保管し、お早めにお召し上がりください。
房の上から下まで皮の色や粒の大きさ、形が同じようなもの、粒と粒がギッシリとつまっているものを選んでください。品種によってはもともと粒と粒の間に少し隙間のある品種もありますが、その粒、一粒一粒が硬く、張りのあるものは新鮮といえます。
神奈川由来の品種
- 藤稔(ふじみのり)
藤沢市の青木一直さんが育成したぶどうです。「井川682号」と「ピオーネ」を交雑させ、選抜育成されました。巨峰より大きな粒が魅力です。適度な酸味と甘みのバランスが良く、さっぱりしていてクセがなく、広く好まれる味です。