なす(茄子)
かながわで出回る時期 | 6月上旬から11月下旬まで |
かながわのなす
明治初期に家庭用に栽培されたのが始まりといわれていますが、明治40年頃には、藤沢市などで市場出荷されるようになりました。
小田原市でも戦前から栽培がおこなわれてきましたが、戦争で一時中断され昭和20年から25年にかけて産地化が進みました。
現在は、横浜市、藤沢市、小田原市など各地で栽培が続けられています。また、平成21年に品種登録された「サラダ紫」は横須賀市での栽培が定着し「よこすか水ナス」として販売されています。
ワンポイントアドバイス
ヘタが新鮮でしっかりしているもの、実のツヤのあるものが新鮮です。ヘタにとげがある品種は、トゲが刺さることがあるので、気をつけてください。漬物、天ぷら、炒め物など広く料理に使うことができます。特に秋に収穫する果実はしまっていて味わいもよくなります。
冷蔵庫に入れて保存する場合は、温度が低すぎると表面が変色したり、硬くなったりしますので、ポリ袋などに入れ10度前後の温度で保存しましょう。
なすは油と大変相性がよく、妙めものや揚げものにするとまろやかな味わいになり、大変おいしくなります。夏バテ等で体力が落ちている時、旬のなすとお肉などを上手に組み合わせてスタミナをつけましょう。
神奈川由来の品種
- サラダ紫(さらだむらさき)
神奈川県農業技術センターが民間種苗会社との官民共同研究により、なすの需要拡大を図るため、サラダ感覚で手軽に調理できる新品種を育成し、平成21年3月に品種登録されました。
形はやや小ぶりな巾着型ですが、水なすをかけ合わせた品種のため、果実を強く握ると果汁がしたたり落ちるほどジューシーで、手に取るとずっしりと重量感があります。
一般品種に比べて糖含量が多く(サラダ紫約3.2%、一般品種約2.8%)、果実を切った後も変色しにくいという特徴のほか、皮と果肉がやわらかめで、生で食べるとりんごのようなサクサクした食感があります。