もっと知りたい神奈川の農畜水
さといも(里芋)
かながわで出回る時期 | 10月中旬から2月下旬まで |
かながわのさといも
神奈川県内では昭和45年頃から、サツマイモの代替え品目として導入された横浜市緑区と水稲の転作などにより栽培が広がった平塚市が主産地でした。現在最も生産が多い平塚市岡崎地区では、水稲を作るブロックとサトイモを作るブロックに分けて、輪作を行うブロックテーションを実践しています。
ワンポイントアドバイス
選ぶときは、丸みがあって、割れやキズのないのを選びましょう。独特のえぐみがあり、皮をむくと手がかゆくなります。塩を手につけてむけば、かゆくなりません。乾燥に弱いので、保存する時は、ぬらした新聞紙に包んで冷暗所におきます。アクを抜き、白く茹でるには、米のとぎ汁に少量の酢を添加した茹で水を使うのがコツです。水からゆっくり茹でたあと、2~3回ダシ汁で含め煮にすると上品な味に仕上がります。ホクホクした食感を味わうには薄味で煮るのがおすすめです。
神奈川由来の品種
- 開成弥一芋(かいせいやいちいも)
開成町由来のさといもで、肌の白さ、まろやかな甘みとねっとりとした食感が特徴です。収穫はやや早く、主に子芋、孫芋をみそ汁の具や煮しめにします。近年では生産者が減っていましたが、平成22年に農業技術センターで保存していた種イモを入手して数を増やし、平成23年に発足した「弥一芋研究会」が特産品づくりに取り組んでいます。